もう千秋楽も近いですが、歌舞伎座の「7月大歌舞伎」昼の部行ってきました。
市川海老蔵さんが体調を崩されて数日お休みされていて心配でしたが、私が行った日は声も出ていて、太郎冠者の踊りも軽妙で素晴らしかったです。
素襖落、ああいう屈託のない楽しいのもいいですね。
しかし、昼の部の主役はやっぱり外郎売の勸玄くん!
海老蔵さんが体調を崩されて以降、「ぼくがしっかりしなきゃ」と思ったのか、花道から登場前の(あれ、何ていうのだろう? お伺い?)台詞は本来、海老蔵さんのものですが、勸玄くんが代わりに言うことになっていて、もう、声が透き通るように美しく、またよく通る!
まだ姿は見えないけど、花道の幕の向こうに勸玄くんと海老蔵さんがいると思うと、私も他のお客さんも、我慢ができず、そわそわ。
特に2階席、3階席の方は本当はだめだけど、身体を乗り出すようにして、花道を覗き込んでいるのが見えました。
勸玄くんの第一声からご登場まで、かなり時間があって、焦らすんです。
でも、それもまた、たまらない〜
いよいよ登場後は、花道の七三で、海老蔵さんとリトル海老蔵さんという感じで、ふたりそっくりカッコよく見得を切ります。
腰もしっかり落ちていて、うまいなあ、血筋だなあとうれしくなります。
舞台に来てからは、見せ場の長台詞。
しっかり節ができていて、ちゃんと「歌舞伎役者」のそれでした。
さらに立ち回りもあって、勸玄くんが歩いているだけで、相手が勝手に倒れてくれるので(笑)、まさに勸玄くん”無双”!
そのほか、昼の部は「西郷と豚姫」の中村獅童さんもよかったです。豚姫(お玉)の役。
これがいい役で、うるっと来ました。
また、中村児太郎さんが昼の部は4役と大活躍されていましたが、どのお役も上品で踊りも美しく眼福でした。
歌舞伎は見どころいっぱい!
歌舞伎は本当に楽しいです。
もし、踊りとかがわからなくても、衣装の色や柄の合わせがびっくりするほどモダンでおしゃれだったり、大道具のデザインが清々しくて無駄のない美しさだったり、もちろん常磐津、長唄など、歌も迫力あったりして、いろんな楽しみ方ができます。
幕間のお弁当とかも♡
お席は月によっては取りにくいですが、そうでもない月も多いし、リターンチケット(戻り)もあります。
私は、年数回しか行かない平会員ですが、下半期はもう少し頻度を上げて、来年の襲名公演に備えたいと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。