私がイギリスの地方を旅するのが好きな理由の一つに「フットパス」があります。
フットパスというのは、自然の中を散策するコースのことです。
「ここは一般人が歩いていいですよ」
というコースが決まっていて、地図を見て、指示にそってそのコースを歩きます。
フットパスの地図は、ツーリスト・インフォメーションで手に入ります。
だいたい1冊(1コース)1〜3ポンドくらいです。
ツーリスト・インフォメーションに、値段の書かれた三つ折りパンフがずらーっと並んでいたら、おそらくそれがフットパスの地図です。
【目次】 いくつかコースがあるので、どのコースがいいかは、地図をぱらぱらと見たり、ツーリスト・インフォメーションの人に相談して決めるといいでしょう。 希望する所要時間、難易度、何が見たいか(湖、特定の史跡、山の頂上・・・など)を言うと、適したものをおすすめしてくれます。 フットパスの所要時間、難易度はさまざまです。 1時間で帰ってこられるもの、何時間もかかるもの、散歩程度のもの、トレッキングレベルのもの・・・。 トレッキングレベルの場合は靴もそれなりのものが必要です。 前日が雨で、地面がぬかるんでいるときも、靴は要注意です(泥だらけになる可能性が高いです)。 ちなみに、地図はぜったいに必要です。 地図がないとフットパスでは迷います。 私は地図があっても迷ったことがあります。 だだっ広い草原を、羊たちの横を通らせていただきながら突っ切ったりするのですが、地図がなければ「本当にここでいいの?」という感じのところを平気でいきます。 道っぽくならされているような、いないようなところを歩きます。 今はグーグルマップもあるので、遭難まではしないと思いますが、地図はぜったいにあった方がいいです。 ツーリスト・インフォメーションで売っている地図は、だいたい1冊子=1コースなので、コースを決めたらそのコースの地図を買うことになります。 (イギリス全土のフットパスを紹介する本や、地域ごとに何コースも載った地図もあります。 その場合、大型になってしまうのと価格も上がるので、地元で薄いのを買うのがいいと思います)。 地図といっても多くの場合、地図自体は簡単なものです。 実際のルートは言葉で書いてあります。 たとえば、「小川を越えると左手に農家が見えます。そのまままっすぐ行くとゲートがあります。ゲートを開けて入りましょう」みたいな感じです。 これが英語で書かれています。 シンプルな英語なので、辞書があれば大丈夫だと思いますが、自信がなければ無理をせず、短い、わかりやすいコース(湖の周りを一周するとか)にした方がいいと思います。 ※たった5つの英語フレーズで海外旅行は乗り切れる!すぐに役立つシンプルな英語術をまとめました。 フットパスでは必ず地図の通りのコースを歩くようにします。 別の場所を歩いてはいけません。 そもそも、私有地の場合でも特別に通ってもいいよというのがフットパスなので、フットパスを外れると人の敷地かもしれませんし、なにより道に迷います。 写真を撮ったり、少しだけ迷ったりしながら歩くので、地図に記載されている所要時間よりも時間がかかるかもしれません。 それでも大丈夫なように、時間には余裕を持ってコース選びをするのが楽しむコツです。 ここで、恥ずかしながら、私がフットパスで失敗したときのことを書きます。 コッツウォルズのバイブリーでのことです。 スワンホテルで有名な、とても人気のある小さな集落です。 ここを拠点に、2時間くらいで周れるフットパスとして、私が選んだのがこのコースです。 冊子の下の方の説明書きにあるように、本来、難しいコースじゃないはずなのです。 しかし、このときは途中から完全に方向感覚を失ってしまい、何度歩いても同じところをぐるぐるとまわってしまう事態に陥りました。 (立派な門のある農家のあたりにどう行っても戻ってしまいました。おわかりの方いますか?) 小川のほとりで、やっと釣り人(?)に会い、道を聞きますが、やっぱりルートに戻れず。 途方にくれていたところ、もう一人、犬の散歩をしている人に会って、「ここを登っていけ」と言われたところを登ったら、偶然にも、もと来た道に戻って、そこからもと来た道をそのまま帰ったのでした。 どうして道に迷ってしまったのか。反省点は3つあります。 コッツウォルズはバスの本数がとても少なく、どうしてもバスの時間に間に合うように帰らなければならないという制約がありました。 それで、焦ってしまって、スタートの段階で、きちんと地図の全容を見ず、その都度、読めばいいやと思い、結果として行き当たりばったりになってしまいました。 今ならスマホでもいいと思いますが、方位磁石を持っていれば、ぐるぐる同じところを回ることはなかったと思います。 普段、持っている方なのですが、こういうときに限ってホテルの部屋に置きっぱなしでした。 歩きづらいと疲れが早く出ます。 疲れると注意が散漫になったり、冷静な判断ができなくなります。 天気や体調には気をつけたいです。 このときは前日が雨で、地面のコンディションは悪かったです。 そのせいか、他の旅行者に会うこともなく、少し同行させてもらったり、情報交換したりということができませんでした。 私の失敗談を書きましたが、でも、フットパス、本当におすすめです! 私はイギリスの地方に行くたびに、毎回のようにフットパスを楽しんでいます。 羊や馬の横を通ったり、びっくりするほど素敵なマナーハウスを見つけたり。 イギリスには高い山が少なく、少し登るとすぐ山頂につくこともよくあります。 山頂からの眺めもすばらしい! 川や湖が眼下に見えたりして雄大な自然を楽しめますよ! ※湖水地方のフットパスについてはこちら↓に書きました。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
所要時間、難易度、何が見たいかでコースを決めよう!
地図は必ず入手しよう!
フットパスの地図は「言葉」で書いてあることが多い
必ず地図の通りに歩こう!
私の失敗談:コッツウォルズのバイブリーで盛大に迷う
時間に余裕がなく、地図を読まずにスタートした
方位磁石を持っていなかった
前日が雨で道がぬかるんでいて、歩きづらかった
失敗は教訓に。やっぱり楽しいフットパス!