イギリスの地方をツアーじゃなく、一人で旅したい!
でも車の運転はできない・・・。
私は、海外では地方の町や自然の中でのんびりするのが好きなのですが、地方は車じゃないと周れないイメージがありませんか?
たしかに、車があった方が時刻表に縛られずに自由に動けるし、荷物をどこに預けるかなどの心配もなく、なにかと便利です。
でも、公共のバスや鉄道でも、工夫次第でなんとか周れないことはありません。
時刻表と地図を見て、いろいろやり繰りして周るのも、それはそれで楽しいですしね。
今日は、9月下旬にイギリスの湖水地方を2泊で周ったときのことを書こうと思います。
湖水地方は公共のバスが便利なので、車なしでも十分楽しめました。
イギリスの地方、自然が好きな人におすすめです。
【旅程】9月下旬 湖水地方2泊
【1日目】- 朝8時台のロンドン(ユーストン・Euston駅)発の列車で13時頃ウィンダミア(Windermere)に到着。
- ウィンダミアのB&Bに荷物を置いて、徒歩30分でボウネス(Bowness-on-Windermere・ウィンダミア湖ほとり)へ。遊覧船に乗るなどする。
- 帰りはバスでウィンダミアまで戻り、パブで夕食。〈ウィンダミア泊〉
- 朝9時台のバス(555番)で、グラスミア(Grasmere)へ。グラスミア湖のフットパスを歩く。
- その後、ワーズワース博物館近くのバス停から555番のバスに乗り、ケズィックへ。
- ケズィック(Keswick)のツーリストインフォメーションでフットパスの地図を買い、その通りに散策(選んだのは6キロちょっとのコースで、ストーンサークルを含むもの)。
- ケズィックのパブで夕食。
- 555番のバスでウィンダミアへ戻る。〈ウィンダミア泊〉
【目次】
車なしなら荷物の心配のないウィンダミア宿泊がおすすめ!
1日目は、ロンドンのユーストン駅からウィンダミア駅(Windermere)へ、朝8時台発の電車で行きました。
途中、お約束のように電車は止まり、乗客は全員降ろされ、次の電車に乗り換えさせられるというトラブル(イギリスではよくあること)がありましたが、13時ごろにはウィンダミアに到着。
まずは、鉄道駅を出て、左に曲がってすぐのところにあるツーリストインフォメーションに行って、湖水地方のバスの時刻表をもらいました。
私は、どの町でもツーリストインフォメーションにはなるべく立ち寄るようにしています。
今日の宿は、ウィンダミアのB&Bです。
アンブルサイドなども憧れますが、荷物があるため、すぐに荷物を預けられて、最終日も荷物を持ってウィンダミア駅までバスで移動しなくてすむことを考えると、ウィンダミアでの宿泊は便利でよかったです。
ウィンダミアには、たくさんB&Bがあります。
9月下旬だったからか、Vacancy(空室あり)と表示しているところも結構ありました。
また、ウィンダミアにはスーパーが2,3あり、夜10時くらいまで営業しているので買い物も便利でした。
さて、B&Bに荷物を置いて、さっそく散策スタートです。
まず、ボウネス(Bowness-on-Windermere)へ向かいます。
ボウネスは、ウィンダミアから坂を下って30分くらい。
帰りは上り坂になるのでバスにしましたが、行きは下りなので、ぶらぶら歩いてちょうどよかったです。
ボウネスは、ウィンダミアよりもお店の数が多く、すこし賑やかに感じました。
小さめですが、テスコ(スーパーマーケット)もありました。
ボウネスにあるウィンダミア湖で、遊覧船に乗りました。
コースはたくさんあります。
私は南の方へ行く、蒸気機関車にも乗車するコースにしたのですが、アンブルサイド(Ambleside)へ行くコースにして、アンブルサイドの散策をすればよかったと後で思いました。
遊覧船を楽しんだあとは、バスでウィンダミアまで戻り、パブで夕食を取ってB&Bへ戻りました。
555番のバスが便利! 9月は1時間に1本が基本
2日目。B&Bのイングリッシュ・ブレックファーストを楽しんだら、555番のバスで出発です。
今回、大活躍したのが555番のバスです。
9月は1時間に1本が基本のようですが、私の場合、時間に余裕のある旅だったので、1時間に1本でも不便を感じませんでした。
まず、555番のバスでグラスミア(Grasmere)へ行きました。
目的はグラスミア湖の散策。
天気もよくて、とても気持ちよかったです。人も少なく静かでおすすめです。
ただ、注意したいのは、グラスミアにはツーリストインフォメーションがありません。
そこで、フットパス(散策ルート)の地図は事前に入手することをおすすめします。
私は、地図はツーリストインフォメーションで手に入れればいいと思っていたので失敗しました。
※フットパスについて記事にしました。こちらもご覧ください。
グラスミアのバス停でバスを降りた場合、グラスミア湖のフットパス(footpath・散策ルート)の入り口に行くには、方角的には戻る形になります。
フットパスの入り口までかなり距離があり、わかりにくいため、どんどん不安になります。
事前にフットパスの入口と出口の位置だけでも地図で確認した方がいいと思います
(今ならグーグルマップがあるのでそんなに不安じゃないかもしれません。
私はグーグルマップを使っていませんでした)。
グラスミア湖のフットパスは、おそらく3つコースがあり、そのうち一番短い、湖を3分の2周(のんびり歩いて、ぼーっとして1時間くらい?)するコースを選びました。
このコースだと、最後はワーズワース博物館近くのバス通りに出ます。
ワーズワース博物館から、また555番のバスに乗り、次に向かうはケズィック(Keswick)です。
ケズィックのフットパスは本当におすすめ! コースもたくさんある!
ケズィックは意外と遠かった印象です。
(ウィンダミア→アンブルサイド→グラスミア→……→ケズィクという感じ)
ケズィック(Keswick)はこの辺りでは比較的大きな町だと思います。
バス停そばには大きなスーパーがありました(ここでトイレを借りられます)。
私は、ケズィックでもフットパスを楽しみたいと思っていたので、まずはツーリストインフォメーションへ行って、フットパスの情報を手に入れました。
たくさんのコースがあるので、スタッフに尋ねるといいです。
さて、フットパスの地図を買ったら、さっそく散策開始です!
ケズィック発のフットパスは本当におすすめです。
難易度も高くなく、それでいて雄大な自然を楽しめます。
天気が良ければ最高ですよ!
フットパスの「地図」といっても、地図としては大ざっぱなものです。
歩くコースは文章で書いてあります。
たとえば、
「ファームハウスを越えるとゲートがあります。ゲートを開けて入ったら、そのまま坂道を下りましょう」
みたいな感じです。
英文ですが、シンプルでなんとかなる範囲だと思います。
ただ、夏は別かもしれませんが、9月下旬の場合、そんなに観光客もいないので、フットパスの途中からは人と会うことも少なくなります。
もし道に迷っても、誰かに聞くということはできなくなるので、本当に英語が苦手な人は無理をしないで、短いコースを時間にかなり余裕を持って選ぶといいかもしれません。
私は、6キロほどの道のり(山を登って下りる感じ)を、写真を撮ったり、ストーンサークルに座ってぼーっとしたり、のんびりしながら3時間以上かけて散策しました。
天気にも恵まれ、美しいイギリスの田舎の風景を満喫できました。
当初の予定では、ケズィックからの帰りにアンブルサイドでバスを降りて、アンブルサイドの集落を散策、食事をとってから、またバスでウィンダミアに戻る予定でした。
しかし、たくさん歩いて疲れたので、ケズィックで食事をし、アンブルサイドでは降りず、そのままウィンダミアに戻りました。
アンブルサイドは車窓からしか見ていませんが、とても趣のあるかわいらしい集落で、ウィンダミアよりおしゃれ、若干アッパーな印象でした。
1日目に散策していたら楽しかったかもしれません。
さて、3日目は朝食を食べて早々に、ウィンダミア駅から次の目的地へ出発しました。
湖水地方は2泊でしたが、ちょうどよかったと思っています。
次は、また別の集落を歩いてみたいと思います。
※ひとり旅の夕食、どうしていますか? イギリスで外食したいとき私はこうしています。
※たった5つの英語フレーズで乗り切る英語術。かんたんなので出発直前でも間に合います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。