先日、イギリスのチェスターから、世界遺産であるポントカサステ水路橋へ、車なしで公共のバスを使って行ってきました。
ガイドブックなどでポントカサステ水路橋への行き方を調べると、だいたい、
「レクサム駅(Wrexham)からバスステーションへ行き、5番のバスに乗って、最寄りのバス停で降りる」
というルートが載っています。
チェスター駅からレクサム駅までは、1時間に1本程度、電車があるようだし、最初はこの通りに、ポントカサステ水路橋へは「鉄道+バス」で行くつもりでした。
ですが、だんだん、このエリアはバス網が発達していることがわかってきて、「ひょっとしたらチェスターからバスで行けるのでは?」と思って調べたら、ビンゴ!
この記事では、バスで行くコースをご紹介します。
【目次】
- チェスターからレクサムまではバスが早くて本数も多い!
- バスのアナウンスはまずウェールズ語、次に英語
- ポントカサステ水路橋の最寄りのバス停はわかりにくい・・・
- まずはポントカサステ水路橋を歩いて渡ってみる・・・でも!
- 怖がりさんにはナローボートがおすすめ!
チェスターからレクサムまではバスが早くて本数も多い!
チェスターからポントカサステ水路橋へ「バス」で行く方法
- チェスターからレクサムのバスステーションまで1番のバスで行く。
- バスステーションで5番のバスに乗り換えて、最寄りのバス停で降りる。
この方法のメリット
- 1番のバスはチェスターの中心街を通るので、チェスター駅まで歩かずに、中心街のバス停から乗ることができる。
- 1番のバスはバスステーション行きなので、終点まで乗っていればいい。降りる場所を気にしなくていいのでラク。
- 1番のバスは1時間に数本あるのであまり時刻を気にしなくてもいい。
- 5番のバスへはバスステーション内での乗り換えなのでラク。
ちなみに・・・
チェスターからポントカサステ水路橋へ「鉄道+バス」で行く方法
- チェスター駅からレクサム駅まで電車で行く。
- レクサム駅からバスステーションまで歩く。
- バスステーションで5番のバスに乗って、最寄りのバス停で降りる。
この方法のデメリット
- チェスターの中心街からチェスター駅まで行くには、徒歩15分以上かかる。
- 電車は1時間に1本程度しかない。電車の場合、運休リスクもある。
- レクサム駅からバスステーションまでは徒歩10分くらい。歩いてみると意外と近いが、それでも歩かなければならない。
※イギリスの鉄道は本当によく止まります。座席指定など、日本人が知っておきたいイギリスの鉄道の基本を書きました。
チェスターからレクサムのバスステーションまでのバスの所要時間は30〜40分程度。
電車だと20分程度ですが、電車を待つ時間や、レクサム駅からバスステーションまで歩く時間などを考えると、バスで行った方が、ラクなだけでなく、早いというメリットもありそうです。
バスのオペレーターはArriva Busです。
公式サイトでルート検索ができます。アプリもあって使い勝手もなかなか。
北ウェールズは、Arriva Busが便利です。ルートによりますが、本数もそれなりにある印象です。
バスのアナウンスはまずウェールズ語、次に英語
さて、チェスターの中心街にあるホテルを出発して、1番のバスに乗りました。
朝のラッシュは過ぎていたし、2階建てバスだったので、余裕で座れます。
2階の一番前に座って景色を楽しめるのも、終点まで行くからこそ。
どこで降りるかに神経を使わないでいいので、本当にラクです。
車窓から見た印象は、比較的新しい家が目立つなということ。もしくは、外壁をきれいに塗り替えた家、でしょうか。
金銭的にも精神的にもゆとりある生活がうかがわれました。
バスのアナウンスはウェールズ語と英語の両方です。
バス停名はまず、ウェールズ語で読まれ、次に英語で読まれます。
発音というか、「読み」がけっこう違うのでびっくり。
道路標識も両方の言語で書かれていました。
ウェールズに来たー!という感じがします。
ポントカサステ水路橋の最寄りのバス停はわかりにくい・・・
バスステーションには定刻どおりに到着しました。
バスステーションといっても小さなものです。
壁には乗り場の番号が書かれていますが、この番号とバスの番号は別なので、5番のバスがどこに停まるのか係りの人に聞きました。
一番手前(お店とかがある方に近い方)に停まるようです。
すぐに5番のバスが来たので乗り込みます。
バスの運転手さんに、「ポントカサステ水路橋へ行きますか?」と確認してから乗車。
席につくと、年配のご夫婦の奥様の方が、「私もそこで降りるの。私と同じところで降りれば大丈夫よ」と声をかけてくれました。
ありがたい! これ、本当にありがたかったです。
実は、ポントカサステ水路橋の最寄のバス停、本当にわからないです。
5番のバスは住宅街をずーっと通る(途中、小さな鉄道駅にも停まりました。どこだったのだろう?) ので、基本、どのバス停も同じに見えるし、どこで降りるか見当もつきません。
結構長いこと乗っていて、時間にして20分から30分でしょうか。
乗客は、観光客は私だけ。
あとは地元の人ばかりらしく、誰かが乗り込むたびに、「あら、久しぶり」とか「○○さん、こんにちは」とか乗客同士で挨拶したりしています。
私に声をかけてくれたご婦人も、地元の人のようでした。
「トレヴァー(Trevor)」という看板がちらっと見えて、もうすぐかなと思ってから2つめくらいのバス停で、例のご夫婦とともに降りました。
バス通りからT字状に伸びている道を下っていく(きれいな住宅街です)と、川が見えて到着です。
橋を渡って右に曲がると駐車場とトイレがあります。
ツーリスト・インフォメーションは川沿いすぐ。
一方、橋を渡らずに手前で曲がるとボート乗り場です。
ポントカサステ水路橋は世界遺産ですが、観光客、少ない!
快晴の観光日和でも、5月末だとこんなものかもしれません。
まずはポントカサステ水路橋を歩いて渡ってみる・・・でも!
さて、まずは歩いてポントカサステ水路橋を渡ってみることにしました。
・・・すみません・・・半端なく怖いです!!!
柵はあるし、落ちるわけないと思っても足がすくみます。
最初は余裕をかまして写真を撮ったりしていましたが、途中からもう怖くて、景色を見るとかじゃなく、ひたすら前を向いて歩いていました。
観光客が少ないとはいえ、全くいないわけじゃないので、人の流れを止めたら悪いし、ここでしゃがんだり、止まったりしたら、本当に怖くて動けなくなりそうです。
カメラ代わりのスマホを落としそうで(落とさないだろうけど、落としたらどうしようと思った)、怖くて写真も撮れませんでした。
・・・なにごともなく橋を渡り切ってホっ。
このまま行けばフットパスがあり、天気もいいし、本当はフットパスを楽しみたかったのですが、時間の都合もあって今回はやめておきました。
その代わり、やっぱりナローボートに乗らないわけにはいかない!と、歩いて戻って(また橋を渡りました。怖かった・・・)、ナローボートに乗りました。
ボートは複数の会社がやっているのかと思ったら、1社のようですね。
ボートの種類はいろいろあって、それぞれに名前がついています。
どれに乗るかは選べず、流れで自然に決まる感じです。
※イギリスは「フットパス」が楽しいです。
フットパスについて記事を書きました。
怖がりさんにはナローボートがおすすめ!
さっきはあんなに怖かった橋ですが、ナローボートに乗っているとまったく怖くなく、乗客も4組くらいしかいなかったので、場所を移動して、みんな写真を撮りまくりで楽しかったです。
折り返し地点で1組が下船しました。
なるほど、片道だけナローボートにして、帰りは歩きで戻れば、ナローボートと歩きの両方を1往復で体験できるというわけです。
私は歩きとナローボートで2往復したのですが、片道ずつもよさそうです。
天気がよかったので後ろ髪を引かれる思いでしたが、バスでバスステーションまで戻りました。
この後、実はいろいろあったのですが(乗る予定の電車がお約束の運休・・・)、ポントカサステ水路橋、楽しかったです。
歩きはスリル満点ですが、ナローボートはぜんぜん怖くないので、怖がりの人はナローボートがおすすめですよ!
※たった5つの英語フレーズでイギリス旅行は乗り切れる!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。